気配の残る場所に、あなたの不在を聴く
恋愛や友情といった既存の名前では括れない関係性の揺らぎを描く物語。静かな喫茶店で出会った二人は、距離を保ちながら同じ時間を重ねていく。周囲との関係や他者の視線を通して、自分たちの曖昧な繋がりを見つめ直すが、明確な答えは得られない。それでも、交わされなかった言葉や隣にあった体温、積み重なった沈黙の中に、確かに存在した関係の痕跡だけが、彼方に残り続ける。
名前や形に回収されない関係や感情が、確かに存在していることを描こうとしました。制作を通して、言葉にしすぎないこと、立ち止まりながら選び続けることの難しさと大切さを実感しました。ご指導くださった教員の皆さま、支えてくれたスタッフ・後輩たちに心より感謝します。この経験を糧に、これからも丁寧に作品と向き合っていきたいと思います。