Liminal Teddy
渡邉 嵩
Watanabe Shu
鹿野研究室
アニメーションCG
可愛いに目を向ける。
ぬいぐるみを「可愛い」と感じる心は、どこまでその形を許容できるのか。本作で私は、愛着あるぬいぐるみをあえて解体し、変化させることにした。CGが描き出すぬいぐるみの要素を抜いたアニメーションと、AIが導き出す無機質で違和感のある変化アニメーション。両者が交互に現れる中で、愛着が拒絶へと変わる瞬間を探っている。それは、私たちが無意識に引いている「可愛さの境界線」を浮かび上がらせる試みである。
制作を通して、私は「可愛い」という感覚を疑いながら見るようになった。これまで当たり前に受け取っていた愛着や魅力が、実は非常に不安定な条件の上に成り立っていることに気づかされた。本作は、自分自身の感覚を観察し直すための制作でもあったと感じている。