日だまりの日々
松村志歩
matsumura shiho
加藤研究室
インスタレーションその他
私が残しておきたい二人の温かい日々。これを 日だまりの日々 とします。
私が残しておきたいと思う祖父母を撮影しました。新しいことがなかなか覚えられずにすぐ忘れてしまう祖母と、その世話を毎日こなす祖父です。今までそこにあったものが変わってしまうのは、確かに恐ろしく悲しいことだとは私も思います。痴呆という目に見えない症状に、様々変わってしまったり、注意しなければならない事が増えてきましたが、それでも大好きな2人が以前から営んでいる温かい日々というのは、何も変わりませんでした。これを、私は「ひだまりの日々」とします。
自分の伝えたいこと・やりたかったことが上手に表現できず、日記映像の撮影から始まり、今度は写真を撮ってそれをスライドショーにしてみたり、そこにナレーションを付け加えたり...さまざまな取り組みを行ってきました。最終的には、液晶画面をフィルムカメラで撮影したものをスライドショーにし、そこに音声を流すことで私が伝えたい『二人の温かさ』の感じるものにできたと思います。