i lost my faith
嶋脇瑛
Shimawaki Hikaru
鹿野研究室
ゲーム
混沌としたイメージの中、超越的な何かを追いかける旅
この作品は、「イメージ」の持つ根源的な力について考えたいという動機から制作を始めました。現代社会において「イメージ」はますます多様に展開され、氾濫しているように感じることがあります。当初の私は、「イメージ」について理解することは現代社会を考えることに繋がるのではないかと考えていました。
ミラン・クンデラの『不滅』という小説にこんな一説があります。
「イデオロギーのイマゴロジー(imageに「…学、…論」を意味する語尾をつけた新造語)の関係に関して、私はさらにこういうことを付け加える。イデオロギーは《歴史》に帰属し、イマゴロジーの支配は《歴史》が終わるところで始まる、と。」
イメージの力はこれからもさらに強くなり続け、「イメージ」的な実存を生きる人が多くなると思います。この作品がそんなイメージを考えるきっかけになればと思います。
視覚表現においてはゲーム、映像、アニメーションの中間点となるような作品を目指しました。
四年間お世話になりました。特に、アニメーションとCGの先生や周りの皆さんには色々助けていただきありがとうございました。