スポットライト理論を用いた写真表現の研究日誌

庄子晃平

KOHEI SHOJI

屋代研究室

その他

今も昔もここにある

マサチューセッツ工科大学の哲学教授、ブラッドフォード・スコウ氏は「時空間は過去・現在・未来を同時に内包している」というスポットライト理論を唱えた。スポットライト理論においては、時間は流れてはおらず、スポットライトの照らす現在が常に移動していることにより、時間は流れていると感じるという。
この理論が仮に真実だったとしても、それを実際に目で見て確認することは不可能だ。しかし、写真表現を使えば可視化することが可能だと考え、制作に至った。過去と現在、そしてそこから想起させられる未来についてを感じてほしい。

撮り溜めた写真をまとめる作業が意外にも大変でした。最初は業者に写真集を発注しましたが、自分の「スポットライト理論を用いた写真表現の研究」というテーマに写真集の質感が合わず、自身で製本するという方法を選びました。自分で製本することは地道で大変な作業でしたが、すごく面白かったです。製本の面白さを知ることができました。