漂うふたり、結んでもよく解ける約束をした。
私たちは何か困難なことに立ち向かう時「既存の自己との対話」が必要だと言えるだろう。しかし、今の自分を見つめることはどこか自分の限界を知ってしまうようですごく恐ろしい。
この作品はそんな「既存の自己との対話」をテーマにした男女ふたりの短編映画です。ふたりは互いの「好き」を活かして絵本の共同制作を始めます。「好き」を追い続けることは幸せなのか。お互いの進みたい道を模索していく物語です。
劇中美術でキャラクターが映画に存在するリアルさを追求しました。
関わってくださった全ての皆様、誠にありがとうございました。皆様のお力添えがなければ私はこの文章を書けるまでに至りませんでした。
自分の脚本で映画を撮るというのは、とても難しかったです。自分が作品の一番の理解者のはずなのに、本当にいいのか？自分でもわからず悩むことも多かったです。ですが、その中でも劇中の美術を行なっている時間や、役者やスタッフとコミュニケーションをとることにはすごく学びがあり自分を豊かにしてくれました。同世代の仲間と切磋琢磨しながら映画を制作したことは最後の本当の青春を過ごしたと言えます。
主人公のアトリエやお部屋。ゼロからこだわって美術を制作したので注視していただけると嬉しいです。
ありがとうございました。