ラピスラズリ
小笠原千聡
Ogasawara Chisato
屋代研究室
インスタレーションその他
自己の内面と向かう装置としての「フォトセラピー」の効果の可能性を探る
「フォトセラピー」とは、写真を撮る、撮られる、見るなどのさまざまな写真表現で、心に癒し、気づきを与えるアートセラピーのこと。本書、本展示は「フォトセラピー」の効果を利用し、読者に「自己と対話する」装置を提供することを目指した作品です。自身と話すことにより、繊細な感情の一粒を大切にして欲しい、自身と向き合い思考の刺激を促すお守りであって欲しいという願いを込めて。オリジナルの撮影技法や冊子の紙質にこだわりました。あなたがあなたに寄り添うことのできるような一冊になればと思います。
大学に4年間身を置いて、他者に伝えたいことは「自身(あなた)を大切に出来ない1秒が、あなたの美しい心根と世界を楽しめなくする」です。当たり前なことかも知れませんが、繊細な思いや感情の発露、あなたが感じるすべては、誰にも踏み躙られることのない、どれも大切にされるべきものだと私は考えています。細やかな一粒が、あなたを強く輝かせる宝石で、お守りです。あなたのどこかを蝕まれぬよう、心に宿る感覚の宝石が強く輝き続けることを願っています。
ゼミを担当してくださった屋代教授をはじめ、教員の皆様、展示制作を協力してくださった方々、ならびに様々な皆様に感謝を込めて。本当にありがとうございました。私は一般職に就くものの、人生が終わるまでは様々な創作活動を続けていきます。ご縁が繋がっている親切な方がいらっしゃいましたら、引き続きご愛顧、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。